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2024.11.06

産業用太陽光発電に蓄電池をプラスするメリットとデメリット

電力の価格上昇に伴い、自社で使用可能および売電可能な電力を賄う太陽光発電の導入を検討している企業も増えているのではないでしょうか。一般的な住宅用の太陽光発電と違い、企業が導入する太陽光発電は基本的に「産業用太陽光発電」と呼ばれます。

 

産業用太陽光発電の導入にあたっては、蓄電池を合わせて導入することで、発電した電気を蓄電しておくことができ、急な停電や災害が発生した時などには非常に便利です。とはいえ、産業用太陽光発電の導入でも大きな費用が掛かるのに、蓄電池も導入するとなるとコスト面における負担は企業にとって大きな課題となります。

 

では、本当に産業用太陽光発電に蓄電池をプラスするメリットはあるのでしょうか?本記事では産業用太陽光発電に蓄電池をプラスするメリットとデメリットについて詳しく見ていきます。

 

産業用太陽光発電とは?

産業用太陽光発電とは、企業や工場、商業施設などの産業分野で利用される大規模な太陽光発電システムのことを指しますが、一般的には出力「10kWを超える太陽光発電設備のこと」を言います。産業用太陽光発電システムを導入し、太陽光パネルを企業や工場などの建物の屋根や敷地内に設置して太陽の光エネルギーを電力に変換することで、自社のエネルギー需要を賄うために使用されたり、余剰電力を電力会社に売電することができます。

 

蓄電池とは?

太陽光発電の蓄電池とは、太陽光発電システムで発電された電力を貯めておくための装置です。日中に発電された電力を蓄電池に蓄えて必要な時に利用することができます。これにより、太陽が出ていない夜間や天候が悪いときにも電力を使用することができるようになります。

 

蓄電池の種類

蓄電池にはいくつかの種類があり、それぞれ特性や用途が異なります。主に太陽光発電システムで使用される蓄電池には次のようなものがあります。

 

リチウムイオン電池

太陽光発電システム向けの蓄電池で最も普及しているのがリチウムイオン電池です。コンパクトでありながら、多くのエネルギーを蓄えられますし、サイクル寿命(充放電回数)が長いので長期間にわたって使用が可能です。ただし、他の種類の蓄電池に比べて導入コストが高いのが特徴です。

 

鉛蓄電池

従来から広く使われているタイプの蓄電池で、自動車や産業用電源などにも利用されています。リチウムイオン電池に比べて初期コストが安いですが、重くて大きいことや寿命が短いのが特徴です。

 

全固体電池

全固体電池はリチウムイオン電池の次世代バージョンとして注目されている技術で、まだ実用化段階ではなく、研究開発が進められている段階の蓄電池です。液体の電解質ではなく固体を使用するため、発火のリスクが低いことや、劣化が少なく長寿命であることが期待されています。

 

ニッケル水素電池

特定用途で使われる蓄電池で、リチウムイオン電池と比べて発火や爆発のリスクが低いのが特徴です。ただし、サイクル寿命がリチウムイオン電池よりも短いのが難点です。

 

フロー電池

大型の蓄電システムに適しているタイプで、主に産業用や大規模な施設で利用される蓄電池です。

 

産業用太陽光発電に蓄電池をプラスするメリット

太陽光発電システムの導入だけでも自社の電力使用や売電を行うことはできますが、蓄電池なしでは電力を消費しきれなかったり、日照不足などで電力が不足してしまうことがあり得ます。しかし、産業用太陽光発電に蓄電池をプラスして導入すれば次のようなメリットを得ることができます。

 

エネルギーの安定利用が可能

太陽光発電は天候や時間帯に依存するため発電量が不安定になりがちです。しかし蓄電池を導入することで電力を安定的に利用することができます。

 

電気料金の削減効果が得られる

夜間や電力消費が多い時間帯に蓄電池からの電力を利用することで、電気料金を削減することができます。

 

カーボンニュートラルへの貢献

太陽光発電といった再生可能エネルギーを効率的に使用することで、CO2排出量の削減に貢献することができます。

 

BCP(Business Continuity Plan)対策に最適

BCPとは事業継続計画のことを意味しますが、地震や台風、土砂災害などで電力の提供が停止してしまった時に、蓄電した電気を使用して事業の損害を最小限に食い止めることに役立てられます。

 

産業用太陽光発電に蓄電池をプラスして導入するデメリット

産業用太陽光発電導入において蓄電池をプラスすると上記で紹介したようなメリットも多いですが、一方で次のようなデメリットも考えておく必要があります。

 

導入コストが高い

産業用太陽光発電に加え、蓄電池自体も価格が高額であり、数百万円単位での初期費用がかかります。そのため、導入コストが大きなハードルとなることが往々にしてあります。特にリチウムイオン電池は高性能であるため、その分コストは高くなるとみておきましょう。

 

寿命が短いので追加コストを考えておく必要あり

蓄電池は長期的には劣化し、蓄電能力が低下します。特に鉛蓄電池などは定期的なメンテナンスが必要であり、リチウムイオン電池でも10〜15年程度経つと交換が必要になる場合があります。太陽光パネルは20~30年は効率の良い発電が行えると言われていますが、蓄電池の寿命はそれより先に尽きることを頭に入れておかなければなりません。

設置スペースの確保

大容量蓄電池を導入する場合には比較的大きなスペースが必要となります。特に都市部の限られた土地では難しい場合もあります。ただでさえ太陽光パネルの設置に場所を取るにもかかわらず、蓄電池のスペースも確保しなければなりません。設置スペースが持てるかどうかも導入可否に大きな影響を与えます。

 

太陽光発電に関することならコクホーシステムへご相談ください

初めて産業用太陽光発電を導入するあたり、「トータルでどのぐらいの費用がかかるのだろうか?」「蓄電池はうちに本当に必要なのか?」など悩みはつきものです。ただ、検討しているだけでいつまでも導入することなく、だらだら時間だけが経過してはいないでしょうか? そんな時は、コクホーシステムが皆様の会社にお伺いして丁寧に説明いたしますので、ぜひ一言お声掛けください。

 

コクホーシステムは太陽光発電事業に取り組んでいる会社です。弊社の環境事業部は、脱炭素社会の実現を目指し、再生可能エネルギーの普及を推進しています。北海道から沖縄まで、日本全国に向けて湘南・藤沢を拠点としながら太陽光発電システムおよび蓄電池やV2H等の販売、設計、施工、管理を行っています。

 

産業用太陽光発電や蓄電池に関するご相談は、コクホーシステムの環境事業部(0466-30-2688)までお気軽にご連絡ください。補助金を活用した産業用太陽光発電導入提案も行っていますので、コストに不安がある方も気軽にお問い合わせいただければ幸いです。